一広社の黎明期~今。
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にしあには、2000年のある日、勤め先が突然倒産したため「……仲良しのお客さんや業者さんがいるのに……んふ~、んじゃ自分でやるしか方法がないじゃん……」と思って、有限会社をこさえて独立しました。
「ん~……でも、かれこれ三ヶ月も給料貰ってないし、貯金って言えるほどのものもないし、事務所を借りる金なんかないぞ……タデさんよ~、ど~すっかいな……」
「そだね~……ここでシゴトすりゃいいじゃん!」
「……いいの?」
「通勤、ラクだよ~……二秒だ♪」
「……せっかく通勤しやすいように去年駅前のマンション買ったばっかりなのに……」
「あははははは。人生はままならなくて面白いねぇ♪」
「……おりゃ、事務シゴト大嫌いだから、税理士のオッさんから教わって、お前さんに任せるよ」
「そんくらい、しょ~がないよね~♪」
「……タデコ……オイラよか度胸があるな……」
「スリル満点だね~♪」
「生きるか死ぬかっての、理解してるん?」
「細かいこた、気にしなさんな。チャ~キ(久昭のこと)がなんじゃかんじゃデザインすりゃいいのさ~♪」
「……お見それしました……」
……というわけで、潰れたカイシャの残った複合機のリースやなんやかんやを肩代わりして、客間を事務所にしてスタートした有限会社一広社だったのでした。
アタマの中で、渥美清が出ていた「喜劇 女は度胸」という映画を思い出していたにしあに。
そもそも男女の区別がない業界で生きてきたため、性別に対してあまりものを考えたことがなかったし、タデコは普段ポヤンポヤンしていて誰からも愛されるすっとぼけた女性であることは理解していたつもりだったのですが、あの時はこっそり「いざとなったらオンナの方が腹が据わっててスゲェじゃん!」と思い知りました。
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五年前に相棒のタデコが亡くなって以来、元々いいかげんだった「何時に起きて何時に何をして……」というニンゲンらしい生活感が一層なくなって、「気が向いた時に起きて寝て、気が向いた時にシゴトして、修羅場になったらアウアウする」という、毎日が平日で休日のよ~に生きているにしあに。
タデコがいなくなってからずっと彼女の部屋を占拠している愛猫・エヴァ(17歳♀)は、今でもタデコの帰りを待っているらしく、時々真夜中に玄関に行ってあらぬ方を見ながら鳴いています……なんか見えるんかもね~(ФωФ)
……というわけで、徹底的に好き勝手に生きながら、これからもあの世からの説教を想像しつつ、「はいはいはいはい、でも、オイラっぽいだろ?」なんつっていこうと思っているにしあになのです。
……んわ~! 布団にオシッコされた~!! 一昨日シーツ洗ったばっかりなのに……人生はままならなくて面白いねぇ♪ 煙たかったんかいねぇ……猫トイレの近くに蚊取り線香を置くのはやめときましょう(ФωФ)
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[写真]にしあにと初めて出会った頃のタデコ。
ⓒ ナンジョウリカ
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