おりゃ、引退しねぇかんね (*´ω`*)
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にしあにが八丁堀にある広告代理店に制作部長としてスカウトされて、働き始めたばかりの頃だから、かれこれ30年近く外部スタッフとしてお付き合いをいただいていた〝文樹企画〟が、今月一杯でカイシャを畳む。
……というので、銀座三越でなんかスゲ~チョコを買ってご挨拶に行って来ました。
初めの頃は写植屋さんでした。
「電算写植の文字版は、一書体50万円もするんだぜぇ!」
「しょえ~!!」
なんつって、心底ビックリした26歳のにしあに部長……ああ、懐かしい……。
印刷屋さん出身のご夫婦で経営していて、多いときは四五人の若い衆を使っていたものでした(今日初めて、奥さんがタデコの東デの先輩だということを知った)。
やがて時代は写植からDTPに移っていったときも、臨機応変にMacを導入して印刷業界のフィニッシャーとして最先端を走っていたものでした。
OAとかITとか事務シゴトとかミョウガが苦手なにしあには、今まで沢山のことを教わったものです。
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「ねぇねぇ、なんで辞めちゃうん?」
「カミさんが歩くの大変になっちゃって……」
「え?」
「今までの無理が祟って、関節がね……」
「……そっか……」
夫婦で会社を経営していて、奥さんの方が身体をこわすとモチベーションが「まったくもー」ってくらい低くなる気持ちは理解出来ます。
「そういや、自宅は横浜市だって言ってたよね」
今、自分の母親が入院している、人工関節置換手術に定評がある病院を紹介しました。
今まで随分助けてもらったものでした。
そもそものDTPの基本の理屈を教えてもらったり、2007年にうちのMacが火を噴いてクラッシュしたときなんか、二週間八丁堀の文樹企画に通ってマシンを借りて、当時手がけていた月刊誌とコンタツだよりを仕上げたっけ……。
20年前に独立したとき、「長く続けるコツはなんだい?」と訊いたら、間髪入れずに「失敗しないこと! 失敗したら、全力でフォローすること!!」と応えてくれた。
……水橋さん、今まで本当にありがとうございました。
これからは奥様のカラダを治して、第二の人生を謳歌していってくださいませ。
帰って来て、押し入れにいた愛猫・エヴァに「アンタが脱臼してアウアウしてたときにさ、こっちもパソコン壊れてアウアウしてさ、そん時助けてくれたオッちゃんとオバちゃんがシゴト辞めちゃうんだってさ~」なんて話してみたら、「ンニャ~」って……とっときの方のご飯あげたさ(ФωФ)
……にしあには、お世話になった引退される方に「永遠に枯れないで」という想いを込めて〝プリザーブドフラワー〟とか〝ハーバリウム〟を贈る習慣があるので、品川や有楽町や銀座界隈を捜したんだけど全然売ってないのよ……もう廃れちゃったのかなぁ……仕方がないのでチョコ買っちゃったのよ。というのは、ここだけの内緒話だ。
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[写真]勤め人時代のにしあに作品。
紀伊國屋書店のNさんと一緒にたむらしげるさん家に頼み事に行って、文樹企画さんに何種類もの書体の写植を打ってもらってうんうん呻って選んでこしらえた、年末年始のフェアポスターです。
AD・D:西山久昭 C:中村紀子 I:たむらしげる
★アメーバ版モジモジ日記は
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