にしあにモジモジ日記 2020.1213(日)

怖いのは、「必要とされない」ということ。

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「東京都の感染者数の新記録が出ました!」っつって、オリンピックで女子マラソンの新記録を日本人が出したのと同じテンションではしゃぐTVのアナウンサーの声を聴いて顔を観てうんざりして、思わずスイッチを切ったにしあに。

一流大学を卒業して狭き門の就職先に就いて、何千万人という市井の人達に影響力を持った発言をする立ち位置を手に入れたこいつらが、本当に伝えないことはなんなんだろう……なにがあろうと、金メダリストに対しての「ワタシ」と同じように「でも、ワタシ自身の生活にはなんの支障もございません」と、いつもと同じようにココロの中で呟いている、他人事なんだろうな……「○○業に就いている人達は(ワタシと違って)大変なので、徹底的な……」あ~、うるさい。なんだか、怖い話をして子どもを怖がらせて酒のツマミにして喜んでいる酔っぱらいのオッさんのように感じるのはオイラだけだろうか……(ФωФ)

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昨日の朝、徹夜明けのままマンションの定期役員会に出席しました。

今年から来年にかけて、〝宅配ボックス〟とそれに伴う〝防犯ビデオの増設〟を実施するにあたって、概ね三社からの合い見積りを取りました。

合い見積り(相見積り)は、同じ条件の仕様で行う値段の競争です。

この店で売っているロレックス・コスモグラフ・デイトナは450万円だけど、こっちの店だと400万円。あ、この店は350万円切ってるじゃん! これってホンモノなん? 新品なん? なんつって、単に何処で買えば安いかを判断する〝行い〟です。

なので、仕様が均一でないと判断出来るものではありません。

昨日、優秀な建築科を抱えるとある小さな建築事務所が大きな美術館を建設する他面のコンペに参加するためにちょいとやばいことをしでかしちまった! 後編につづく……というドラマを観ました。

「コンペ」と「アイミツ」は全く別のもので、その建築家の実績やセンスをきちんと評価しているのだったら、予算を伝えてその範囲内で発注すればいいのです。

18歳でデザイナーになって、26歳の時に広告代理店の制作部長にスカウトされた(いや、ホントは心臓の手術をする身を受け入れてくれるカイシャに移っただけなんだけど……)にしあには、「コンペ」と「アイミツ」の区別が出来ないクライアントには何度も悩まされました。

かれこれ38年間デザインのシゴトで飯を食っていますが、「コンペ」の勝率は八割くらい。でも、「アイミツ」で勝つことは五割を切るでしょう。

アイミツで負けた作品をあとで見せてもらった機会も多かったけど、「なんじゃこりゃ?」なものばかりでした。

29年間一緒に暮らしていた相棒のタデコから、「チャ~キ(にしあにのこと)は、ご近所のお手伝い以外で自身を安売りしてはいけない。そんなチャ~キは観たくない。アンタが認めたスタッフだっているんだからね。苦手なパソコンのことはトヨダさんっていう頼もしい味方がいるんだし、経理はワタシがやるから! シゴトに集中してどんどん作品を世に出して行きなさい!!」と言われつづけていた所為(ある意味呪い? 笑)かも知れません。

日常、愛猫・エヴァにせがまれるままご飯をあげたりトイレの掃除をしているだけの生活ですが、にしあには職業デザイナーです。彼女が死んで六年以上が過ぎたけど、「こんなんじゃオイラもスタッフも食えない」という見積り書を提出するのが嫌なにしあにだったのでした。

[写真]夜食は、にしあにさん家の肉じゃが丼。

月曜日からはまた年末のわちゃわちゃが始まるので、今日は好き勝手に一日早めに墓参りに行ったり、一年振りに矢野顕子さんを観に行ったりしてくるだよん。今日は、ばっくれます(ФωФ)

 

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