にしあにモジモジ日記 2021.0807（土）

観たいものを観せてくれ。

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一昨年、人工股関節置換手術を受けた昭和15年生まれの実家の母が「んが～！　腰と足が痛くて歩けないぞぉっ！」っつって救急搬送されたり、シゴトのための異動でバスに乗っていたキンちゃんが、変な奴の車が正面から突っ込んできたために前歯が砂利みたいになってビックリしちゃったり、「社長、9月場所の相撲のチケット取りましょうか～？」なんつってた弟のリュ～ジが、その日に心筋梗塞になって病院に行って真夜中になるまでいろんな検査を受けさせられたり……。

なんなんなん？　この一週間！　立て続けに仲間がえらい目に遭って……コイケ？　コイケの呪いなのか？

でも、考えたら実家は横浜市の戸塚だしキンちゃんは千葉県民なので……。

かれこれ30年以上第１級の身障者手帳を持っているにしあにはわりかしのんきにピンピンしながら「ん～、築地のボスからこんな依頼が来ちまったよ……あう、過去のデータを捜さねば……」なんっつて面白がっているのに、仲間が三人もやっかいごとになっちゃって……ったく、ベ～ロ～め。心配でしょうがないよ！　そもそものそもそもがインチキ臭いコロナだけが災難じゃないんだよ！

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昨日は、ちょっと前「ゴジラvsコング」を観に行った川崎チネチッタでポスターを観てからずっと観たかった、ナチスに家族を殺されたオトコが色々と苦悩しながら最期まで苦悩するという「復讐者たち」という映画を観るために有楽町に行きました。

ビックリするくらい小さな映画館だったけど、でっかい小屋の「ゴジラ～」や「ファブル」よか沢山のお客が入っていました。

高三の夏休みに「ホロコースト上・下」に嵌ったことがあるにしあには、思ってた通り後味が悪かった「復讐者たち」という映画を観ずにはいられませんでした。

感想は……書かない。

映画館の壁に貼ってあったポスターの色合いに惹かれて観てみたら、「トーベ」という、ご存知「ムーミンシリーズ」の作家であるフィンランドのトーベ・ヤンソンさんの伝記的ストーリー映画だってやんの。

ヤンソンの絵が好きで世界観を愛していたティーンズから20歳代の時、ムーミンシリーズの文庫本を全部読んで、「あ～、ヤンソンの画集があったら、イエナ書店に買いに行くんだけどな……」なんて思いながら銀座の画廊でイラストレーションのグループ展を主宰していた〝へんてこりんなオタク〟だったにしあにです。

後に弟のラルス・ヤンソンが〝ムーミン漫画〟を描いたり日本人作家がキャラクターデザインを手がけて第二期のアニメーションをヒットさせたりしたときは、「ん～、こんなんぜんぜんトーベ・ヤンソンじゃない……闇がないし……」なんつってしらけて虚仮にしていたのは、若気の至りでした（上野で「トーベ・ヤンソン展」があったときは、彼女の描いたペン画やその解説を一字一句見逃さない様に観ていたら、閉館時間になってしまったっけ）。

というわけで、日本の漫画家である永島慎二と同じくらいリスペクトしているヤンソンさんが美少女になって活躍するらしい映画を観に行かないわけにはいかねぇ。

彼女の作品の文中に出てくるスナフキンやミーの名言は、全て作家が思っている言葉なんだからね。

ムーミントトールの物語は、決してカバの面白漫画なんかじゃないんだよ（そもそもあの輪郭の原点は雑誌の表紙にちょい役でそっと描かれていたキャラクターの〝鼻〟だし）。彼女は日本で例えたら宮澤賢治なのだ。彼と山下清がタッグを組んで作品を作ったら。という夢の共演をサラッと世界に発信した作家が、トーベ・ヤンソンなのだ。

「もう始まっている〝GENKYO横尾忠則〟も観たいし、〝トーベ〟はもちろん観に行くし、久々に迫力があるらしいヤクザ映画の〝孤狼の血〟も観たいし、弥生美術館の催しも気になるし……ムズムズするねぇ……」と、愛猫・エヴァに話しかけたら、「にゃ～～～ん♪（うん、観たいものを観に行けると良いねぇ）」と、珍しく優しい応えが返ってきた８月のお盆前だったのでした（ФωФ）

［写真］有楽町のちっちゃい映画館の開館を待つにしあに。逆光写真の野郎はみ～んなオトコマエ～ ヾ(〃^∇^)ﾉ

「トーベ」のポスター

＃復讐者たち

＃トーベ

＃トーベ・ヤンソン

＃GENKYO横尾忠則

＃孤狼の血

＃弥生美術館

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